耐久テスト

ロッジの外に出て最初のブレイクが終わるまで約1時間。
今日はカメラと電池の耐久テストを兼ねた撮影でしたので、写真は間断なく撮り続けました。

1本目の電池は30分くらいでダメになりました。しかもダメになるときはいきなり来ます。電池メータは満タンなのに、突然動かなくなるので「壊れたかな?」と少しビックリ。電池を入れ替えるとキチンと動くので、「低温下で使っていると、こういうことになるのか~」と納得。

2本目の電池でもブレイクの終わる頃には動かなくなり、残すは外部バッテリーのみ。。。
「また、ブレイクが始まったら、写真が撮れないかも。どうしよう......」という不安を抱えつつ、「暖かいところにいれば電池が復活するかも」と思って混雑するロッジの中へ。

ロッジの中は先ほどのブレイクの感動を興奮気味に話す人達でごった返しています。

「すごくキレイでしたね~」と話の輪の中に入っているうち、徐々に自分自身の体調の異変に気付き始めます。

完全武装したはずの足元は冷たくなり、足の筋肉はパンパン。踵から下、特に足の裏は、しびれたようになっています。
防寒着に守られた上半身はそれほどではありませんが、帽子とマフラーのみの防寒対策だった頭部はひどい状況で、若干の痛みもあり顔面蒼白!凍傷寸前!といった感じ。

この日の気温はマイナス20度前後。たった1時間ほど、写真を撮影していただけなのに。。。
アラスカの寒さ、恐るべし。


その後、ダメになった電池は使い捨てカイロと一緒にポケットに入れておけば、30分くらいで復活したのですが、人間のほうは復活せず。。。。。

3回のブレイク(うち2回は大ブレイク!)があったのですが、もう写真を撮る気力などありません。
せっかく用意した外部バッテリーも活躍の機会はなく、ロッジ外に這い出して天空を舞うオーロラの姿を瞼に焼き付けるのが精一杯でした。

零下20度の世界は、ここまで気力と体力を奪っていくものか。。。。。。

けど、写真を撮るのに一生懸命になるより、ただオーロラを眺めているほうが、感動的でもあり、贅沢でもあり。。。
記憶には鮮明に残っています。

旅の記録

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