ブルックス山脈越え

休憩を終えると車は急激な坂道を登り始めます。いよいよ峠越えが始まるというワクワク感。

が、坂を上り切ったところで車は停車。目の前には朝日に輝く広大な雪原が広がっています!
ドライバーさんを除く3人は初めて見る景色。一斉に「すごーい!きれーい!!」と思わず歓声をあげてしまいました。

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このドライブの中でも最も幻想的な風景のひとつでした。

Chandaler Shelfで雪原をバックに記念撮影をした後、10分ほど氷河谷を走るといよいよAtigun Passに差し掛かります。
ここは雪崩の名所らしく、パイプラインも雪崩の被害を受けないようにと地下に埋められているのだとか。ドライバーさんから「雪崩に巻き込まれたらおしまいです。何か言い残すことがあったら今のうちに...」とのこと。思わず「お父さん、お母さん、先立つ不幸をお許しください......」と言ってしまいました。
いやホント、雪崩に巻き込まれたらおしまいです。山側はいつ雪崩がおきてもおかしくないくらいの積雪ですし、谷側は落ちたら命が無いくらいの絶壁。しかもガードレールは雪崩を受けて、そこかしこで湾曲しています。

雪崩れの危険地帯を抜け、10分ほどで峠の頂上に到着。雪崩に巻き込まれず一安心。と思っていたら、引き続き下りも雪崩の心配をしつつ、山肌の道を下っていきます。しばらくして路肩にパイプラインが顔を出しました。パイプラインが顔を出したということは、雪崩に巻き込まれる危険も無くなったということ。Atigun Passを無事通過です。

あとはひたすら北を目指して一直線。何の変化も無い白一色の世界が続くかと覚悟していたのですが、そんなことはありませんでした。
白一色の世界を蛇行するパイプラインとハイウェイ、太陽と雲と白銀の大地が織りなす白と黒と青のコントラスト、時折道端に顔を出してくる動物たち、新鮮で感動的な光景が続いて飽きることはありません。
人工物といえばハイウェイとパイプライン、所々に点在するポンプステーションなどパイプラインの関連施設くらい。デッドホースが近づくと、パイプラインも見えなくなり、道路はほとんど無く一直線。360度見回しても丘一つ無くて、人工的な建造物はハイウェイのみという場所があったり。

いやほんと、すごいところまで来ちゃいました。

旅の記録

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