ダルトン・ハイウェイ

「メインイベントは帰り道なので、最初は寝ておいてください」とドライバーさんには言われましたが、フェアバンクスの街から外れると車窓に広がる白銀の世界に目を奪われてしまい、仮眠を取るどころではありません。

刻々と変化していく空の色、道路以外の人工物が何もない広大なタイガの森、どこを切り取っても幻想的な風景です。

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ダルトン・ハイウェイは、パイプラインの資材運搬とメインテナンスのために使われていると聞いていたのですが、道路からはパイプラインがなかなか見えません。
所々にゲートで遮られた側道の入り口だけが、パイプラインの存在を知らせてくれます。

ハイウェイの横にパイプラインが確認できたのはユーコン川を渡る少し手前。ほどなくしてユーコン川に架かる橋を渡ります。
この橋はテロの対象となる恐れがあるので、24時間監視されているうえ、自動車が橋の上で停車するのもご法度とか。。。

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ユーコン川を越えると、パイプラインもハイウェイから見やすい位置に出てきます。もう暗くて写真には写りませんが、ジグザグに蛇行しているのが確認できます。

白銀の世界に一直線のハイウェイと、ジグザグのパイプラインだけが存在する光景。
自然の偉大さと人間の傲慢さ、先達の偉大さを同時に感じさせる光景です。

しばらく走ってフィンガー・マウンテンという場所で再び停車。
ここには指の形をした岩がある景勝地らしいのですが、もうすでに外は真っ暗。風が強く、地吹雪状態になっているため、岩を探すような余裕はありません。

ドライバーさんがヘッドライトで照らし出してくれた先には親指を立てたような岩が。
見ようによっては、指に見えますが。。。。(^_^;)

そこから先は真っ暗な地吹雪の中を進んでいきます。ヘッドライトが照らし出すのは地表を這うような地吹雪のみで道路が見えません。こんなところで事故でも起こしたら。。。

ドライバーさんによると、かろうじて見えるポールが道路の両端を示しているのだとか。
ポールが頼りのドライブなんて。。。

旅の記録

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