ムース渋滞

サベージ・リバーのチェックステーションを出発して10分ほど走ると、霧の海を抜けたらしく車窓には眩しい朝の日差しが戻ってきます。すると道端に顔を出したのは、アラスカ州の州鳥でもあるライチョウの群れ。10羽程度のライチョウがバスから2~3メートルしか離れていない轍を闊歩しています。手始めとしては充分な感じでしょうか。

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さらに30分ほど走ったところでテクラニカ休憩所に到着。トイレ休憩ののち、20分くらい走るとバスが徐々に速度を落とし始めて停車しました。道路上にムースが現れたとかで、ツアーバスが大渋滞しているそうです。
みなさん一斉に席から立ち上がり、「どこどこ?」と探すものですから車内も大混乱。かくいう自分も立ち上がった一人なのですが、席に腰を落ち着けて前のほうを見ると、フロントガラスの20mぐらい先の道路を悠然とムースが歩いています!いきなりこんな近くでムースを見られるなんて!

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渋滞の原因となっていたムース君(角があるので、たぶんオス)は、道路上に10分ほど居座ったのち川沿いの茂みに降りていきます。
ふと、反対側の斜面を見ると目の前に灰色の動く影が、「あっ、リス!」と思わず声を上げると、他の乗客の人たちも「どこどこ~!?」と。保護色なので、ウォーリーを探せ状態です。
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何度か立ち上がってくれたので、見つけることができましたが、動かなかったらほんとに居場所が判りません。自然ってよくできています。

ムース渋滞を抜けて30分ほどでポリクローム・パス休憩所に到着。ここには崖の側には展望台があるだけでなく、トイレの裏側にトレイルがあるのでアラスカの植物をより身近に観察することができます。訪れた日はクローズ直前、先客に食べられてしまったのかベリーの実を見ることはできませんでしたが、山々を彩る赤と黄色のモトとなる草木を間近に見ることができる絶好のトレイルです。

ポリクローム・パスを出発したツアーバスは、折り返し点のトクラットを越えて更に公園の奥に進んでいきます。今日は天気が良くてマッキンリーが見えるので、ドライバーさんの判断でストーニー・ヒルまで行ってくれるとのこと。サービス精神旺盛のドライバーさんに感謝です。

旅の記録

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