2004-2005 冬: 2004年12月30日

パイプライン&博物館

「実物を見ながら説明すると寒くて凍えちゃいますので」ということで、パイプラインの説明も現地に向かうバスの中で。
世界で2番目に大きな建造物であること、北極海に面したプルドーベイから不凍港であるヴァルディーズまで1280キロの長さがあること、建設にあたってはさまざまな課題をクリアしなければならなかったこと、パイプラインのパイプは日本製だということ、酔っ払ってパイプラインに穴を開けた人が未だに刑務所に入っていること。

ちなみに「さまざまな課題」とは、
・夏に融ける永久凍土で倒れないようにする
・地震があってもパイプが切れないようにする
・夏冬の気温差によるパイプの伸縮
・カミナリが落ちて爆発しないようにする
・外気がマイナス50度でも石油が固まらないように流す
・3つの大きな山脈をどうやって越えるか
・カリブーなどの野生生物に影響を与えないようにする
・オーロラの電磁波が影響するのでは...
などなど。

無造作に「ただ置かれているだけ」かと思っていたけど、いろいろと考えた結果として今の形になっているんですね。。。

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パイプライン見学の後はアラスカ大学博物館へ。2005年9月の完成に向けて拡張工事中なのだとか。
新規オープンすると、ネイティブアートの展示エリアができたりするらしい。
次回訪問時のお楽しみ。。。
※ ......などといっておきながら2005年に訪問した際には、そんなことを忘れているのですが。。。

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博物館をあとにしたのは午後4時すぎ。外はすでにこの暗さ。

このあとスーパーマーケットで買い物する人たちを途中で降ろし、ホテルに到着したのは午後5時ごろ。5時間後にはオーロラツアー。。。

時差ボケの体には、かなりハードです。

雲天のスキーランド

市内観光から帰ると前日からの疲れもあってチョット仮眠。。。。のつもりが目を覚ますと、もう午後9時。今日も夕食を食べに行けなかった。。。

急いで身支度を整えて、オーロラツアーに出発。昨晩に引き続きスキーランドでオーロラ鑑賞です。
ホテルの上空は昨晩と同様に曇り空なのですが、現地ガイドさんの「市内では曇っていてもスキーランドに着いたら晴れていることが良くありますから...」という言葉が、昨晩の素晴らしいオーロラもあり頼もしく感じます。

...が、この日はスキーランドに到着しても厚い雲が垂れ込め、満月に近いはずの月がどこにあるかさえも判らないような状況です。
たまたますれ違ったスキーランドのスタッフが「Aurora!」といいながら指差した先には緑がかった雲があります。
「But Cloudy」と返すと、向こうも「Unlucky」と笑って返すしかありません。

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結局この日はロッジの中でお土産物を物色(ネイティブの人が作ったドリームキャッチャーを2つほど購入)したり、現地ガイドさんやツアー参加者の方々とデジカメで昨晩撮影したオーロラの写真を見せ合ったり。
四方山話をして盛り上がったりに終始しました。厚い雲に覆われてオーロラが見えなくても、それなりに楽しいものです。

旅の記録

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