2004-2005 冬: 2004年12月31日

アメリカン・サイズ

参加したジャルパックのツアーには1食分の朝食チケットが付いていて、これを持っていくとツアー期間中に朝食が1回無料で食べられます。
けれど、朝食の時間が朝の6:00~10:00。オーロラツアーからホテルへ戻ってくるのが午前3時過ぎということを考えると、このクーポンを使うのも一仕事です。

時差ボケとオーロラツアーの疲労から一度はスルーすることを考えましたが、結局は「もったいない」という気持ちから疲れた体に鞭打ってロビー横のレストランへ。
さすがに日本人の人居ません。外国人のお客さんも一人だけ。

ウェイターさんにクーポンチケットを渡すと、まずパンとバター、ジャム、コーヒーが運ばれてきます。
しばらくして大きめのお皿に大盛りのポテトフライと、カリカリのベーコン、オムレツ。
これだけでも残しそうな量があったのですが、「これで全部だけど、他に何か要る?」と言われたとき、アラスカに来て以来、野菜不足に陥っていたのか「うーん、サラダが欲しい」と言ってしまいます...。

店員: 「ドレッシングは?」
自分: 「何があるの?」
店員: 「...、...、...ベリー、フレンチ、...、...」
自分: 「フレンチ」
店員: 「OK!」

ベリーとフレンチしか聞き取れなかったのでフレンチにしました。。。

程なくして運ばれてきたサラダの皿は、オムレツの皿に負けず劣らずの大盛り!
「しまったぁあ~」と思いましたが、あとの祭り。「やっぱ、要らない」というわけにも行かず、もう「Thank you」と言うしかありません。

出された2つの皿に盛られた食べ物は何とか胃袋に収めましたが、最初に出されたパンとジャムはお持ち帰り。
ウェイターさんに「追加で頼んだサラダのお会計は?」と聞いたら、「クーポンでの食事だからいいよ~」と言われたので、ささやかなチップを置いて席を立ちました。

安上がりな観光プラン

お昼からはホテル近くのスーパーマーケット「フレッドマイヤー」へ。
現地ガイドさんから「近いように見えますけど、歩くと30分ぐらいかかります。必ず、こちらで用意する送迎の車かタクシーを使ってください」と言われています。

朝食の帰りに送迎の時間を確認し、12:00にホテルを出発~2時間の買い物~14:00の送迎でピックアップしてもらうという安上がりなプランを立てました。

12:00にホテルで車に乗り込むと、たった5分でフレッドマイヤーに到着。

まずはアラスカ土産のコーナーへ。絵はがき、衣類、食品、工芸品と一通りのものが揃っていて、かなりの品揃えです。
ただしTシャツやトレーナー、帽子といった衣料品類はすべてが「Made in China」。アラスカのロゴが入った木工細工やウルナイフまでも中国製なのには驚かされます。

食料品はというと、スモークサーモンやチョコレートにもカナダ産やアメリカ本土の製品があったりとアラスカ産のお土産を探すのに一苦労です。
日本の観光地だと、箱入りのおまんじゅうやチョコレートを買うと、中身が1個ずつ包装されていて「職場に持って行って配るのに便利!」という感じのものがありますが、こちらにはそのようなお菓子が見当たりません。
「アラスカらしいお土産といえば...」と思案した挙句、購入したのは1個ずつ包装されたサーモンジャーキー...。帰国後に自分でも食べてみましたが、お味のほうは......。

店内にはスターバックスや、イートインのコーナーもあるので、食事を済ませることもできそうです。
お惣菜売り場もあるし、野菜や果物も豊富。お酒も買えるので、もしもホテルに冷蔵庫が付いていれば、外に出ることなくグウタラな生活ができるのに~~と思ってしまいました。
衣料品や靴、おもちゃ、日用雑貨も豊富ですし、ピストルや猟銃まで売っています。
アウトドア用品もかなりのものが揃います。レンタルの防寒着や防寒靴の一式も200~300ドルくらいで買えるようです。
電化製品の品揃えはイマイチって感じですが、デジカメ用のメモリーとかであれば調達できそう。

広い店内を一周して見て回るだけでも、ちょっとした観光になります。

新年の挨拶!?

お土産のほかには今日のご飯(といっても朝が食べすぎなのでお惣菜を少しだけ...)を調達してレジへ。

レジでは陽気なお姉さんが話しかけてきます。

店員: 「あらまあ。日本から?」
自分: 「そう、オーロラ見に」
店員: 「良いのが見れた?」
自分: 「うん、おとといは。すごいのが」

会計はカードで。「Debit? or Credit?」と聞かれたので、日本人でDebitはあり得ないだろうと思いつつ、「Credit」と答えて無事お買い物も終了。

別れ際に「Happy New Year~」と声を掛けられたので、こちらも「Happy New Year~」と返します。
なるほど「Happy New Year」って年が明ける前にも使うんですね。勉強になりました。

会計を済ませたあとは迎えの車が到着するまで店内を物色。
広い店内を一周するとあっという間に午後2時。ハンディウォーマーの燃料を買い忘れたことに気付きましたが、あわてて送迎の場所まで戻ってピックアップしてもらいます。

帰り際、フレッドマイヤーの交差点前に見慣れた防寒着を着込んだ日本人らしき人影。

「ホテルから歩いてこられたんですかね~。チャレンジャーですね~」と現地ガイドさん。
マイナス20度の中で30分近く歩くなんて......。初日の経験からすると、怖くて考えられません。

マイナス20度って

スーパーから戻ると何もすることがないので、ホテル周辺の散策に出掛けました。

もちろん防寒着で完全防備。散歩はホテル周辺を一周したあと、お隣のパイクスランディングへ行き、チェナ川の上を通って帰ってくるというコース。
ホテルの外に出てみると、まだ午後3時前なのに、もうすでに夕焼けです。さすがアラスカ。

パイクスランディングには15分ほどで到着。
t04120301.jpg
せっかくなので帰りはチェナ川の上を歩いて帰ろうと、川の上に降りてみたところ、全面結氷しているにもかかわらず、氷の表面にはヒビが走っています。しかも1本や2本じゃなくて結構な本数...。
一瞬、躊躇しましたが、犬ぞりやスノーモービル、自動車も往来しているし、他にも散歩している人がいらしたので、「まあ、落ちても助けを呼んでくれるだろう」と散歩を続行しました。

t04120302.jpg
川から見る何気ないアラスカの景色を楽しみ、すれ違った人達と写真を撮りあったりしながらホテルへ戻りました。

歩いた時間は正味30分以上。ホテルからスーパーマーケットまでは歩いて30分。

...あ、スーパーマーケットまで歩いて行けますね。。。(^_^;)
マイナス20度って、慣れればそう寒くないかも。

旅の記録

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