2007 春: 2007年3月15日

オーロラ予報どおり

この日のオーロラは、北の空に出ているもののブレイクは無く時間が経過。

今日はもうダメかもね。。なんてあきらめかけていたところ、午前0時30分ぐらいからブレイク!
東の空でブレイクすると、今度は西の空でもブレイク。チョット明るさが足りないのが残念ですが、北の空から上空にかけて光のカーテンが幾重にも棚引いて、幻想的な雰囲気を醸し出します。

t07030108.jpg

その後、何度か小ブレイクを繰り返して、午前2時前には収束。到着初日のオーロラ観測は終了となりました。

一昨年に見たオーロラほどの明るさが無いのが残念ですが、とても良いオーロラが見れました。オーロラ予報や28日周期説に従って出発日を1日早めたのが正解でした。
帰りの車の中で「今日のオーロラは今までに見たオーロラと比べてどうでした?」と現地ガイドさんに聞かれましたので、掛け値なしに「良いほうだと思います」と回答。

太陽活動が低調な年なので、ここまでのモノが見えるとは。
やっぱり日程を1日前倒しして正解でした。

帰りの車中ではスーツケースのことが再び気掛かりになりましたが、ホテルに戻ると目の前にアラスカ航空のバンが停車しています。ひょっとして!?と思って車の荷台を覗いてみると......、ありました!自分のスーツケースが!!

こんなに遅れてと文句の一つも言いたくなるところですが、最悪の事態を覚悟していただけに嬉しい気持ちが押し出され、スーツケースを持ってきてくれたアラスカ航空の職員の人に思わず「ありがとう」と言ってしまいました。

これで安心して熟睡できます......。

プルドーベイに向けて出発

この日はいよいよ「ダルトンハイウェイ・ドライブ」に出発です。
午前10時にチェックアウトしてロビーで待っているとドライバーのKさんが到着。Kさんは現地で北極圏ドライブツアーを主催している会社の社長さんで、ダルトンハイウェイ・オーロラツアーで一度お世話になったことがあります。
現地ガイドさんから「Kさんを4日間も貸切りなんて、うらやましー」と言われるくらい素敵な方です。

さらにA&Pの新人ガイド、Mちゃんと、Yちゃんの2人がご同行いただけるとのこと。
旅行の手配をお願いする際、「人数が多いほうが楽しいので、現地発で同行希望の人がいらっしゃいましたら...」とお伝えしていたのですが、ガイドさんに同行いただけることになるなんて...。
すごい贅沢な旅になっちゃいました。。。

ホテルを出発した後、まずはフレッドマイヤーで買い物&燃料補給。ガソリンはモチロン満タン。
万一、遭難しても2~3日はビバークできるだけの食料を調達して、いよいよダルトンハイウェイに向けて出発です。

t07030201.jpg

道中は たけなべ を乗せた車の横を重機やパイプを満載したトレーラーがひっきりなしに追い越していきます。
「今年は車が多いね。これならプルドーベイのホテルが取れないのもよく分かる」とKさん。
やはりプルドーベイのオイル漏れの影響でしょうか...。日本でオイル漏れのニュースを聞いた時に「工事のせいで一般車両立入禁止にされないか...」と本気で心配してましたから。

t07030202.jpg

フェアバンクスを出発して約2時間。マンリー温泉への分岐を通過して、いよいよダルトンハイウェイへ!

同じ場所でも異なる風景

ダルトンハイウェイに入って少し走ったところで車を停めて車内でランチ。
この日のメニューは、ガイドのMちゃん、Yちゃんお手製のおにぎりとフルーツでした。前回のオーロラツアーでも、おにぎりのお弁当でしたが、アラスカ、しかもダルトンハイウェイで食べるおにぎりは最高!さらに缶詰じゃないフルーツが食べられるなんて!アラスカでは、大変ぜいたくな食事です。

北極圏までのダルトンハイウェイは、初めてアラスカを訪問した際のオーロラツアーでも通ったことのある道になります。
前回も記念撮影をしたポイントで停車し、ユーコン川の手前で樹氷を見て、ユーコン川を渡ったところでトイレ休憩、フィンガーマウンテンで停車し、北極圏の看板のある駐車場へ。

ただ、眼前に拡がる風景は新鮮そのもの。それもそのはず、前回は昼間がたった4時間しかないお正月の時期で、薄明に照らされた幻想的な風景。
今回は明るい太陽に照らされた白く輝く雄大な風景が目に飛び込んできます。同じ場所でも季節や時間帯が違えば、まったく異なる印象を受けるものです。

t07030203.jpg

特に印象が違ったのはフィンガーマウンテン。前回訪れた際には猛烈な地吹雪だった上に太陽も沈んで真っ暗だったため何も見えず、「えー、どこがフィンガー?」という感じでした。が、今回はまだ陽も高く、天気も良かったので絶景が味わえました。拳や指の形に似た奇岩があちこちに転がっていて、「おー。これがフィンガーマウンテンか。納得」という感じ。

未知の"北極圏"へ

午後4時(DSTの1時間を差し引いても午後3時)には、Arctic Circle Signに到着。前回は午後5時頃の到着で辺りはすでに真っ暗でしたが、今回は真昼間を思わせる明るさです。

北極圏を示す看板の前でお決まりの(?)記念撮影を終えたのち、いよいよ北極圏に突入です。ここからは本当に未知の世界!
夏は白夜、冬は極夜という世界。植生も急激に変化するのかと思いきや、特に大きな変化は無くスプルースの森が続きます。。

Gobblers Knobの展望台あたりから周囲の風景は徐々に変化。
ダルトンハイウェイも氷河に削られたU字谷の底を北に向けて一直線に伸びています。「ダルトンハイウェイらしくなってきた」とはドライバーのKさん談。
t07030204.jpg

パイプラインと交錯しながら走るハイウェイの両側にはブルックス山脈の山並みが迫り、このあたりから周囲の風景は徐々に変化。

心なしかスプルースの木も低くなり始め、森も途切れ途切れになってきました。

そうこうしているうちに今日の目的地「コールドフット」に到着。フェアバンクスを出発して約7時間のドライブでした。

旅の記録

This site is
hosted by .heteml
Powered by Movable Type 4.26