2007 春: 2007年3月14日

初めてのシアトル経由

飛行機は低く垂れ込めた薄雲を掻き分け、定刻通りの午前8時にシアトル・タコマ空港に到着。

飛行機を降りると、いよいよ今回の最大の難関、入国審査と乗り換えです。
同じ飛行機にアラスカ行きと思しき添乗員付きの団体ツアーが2グループもいらっしゃったので、後ろを付いて行こう......と決めていたのですが、いつの間にか見失ってしまい、気付いたら入国審査場。
少しドキドキでしたが、周りは日本人だらけ!しかも日本語OKの空港職員の方々がいらっしゃったので少し安心。

以下、たけなべ(以下、た)と入国審査官(以下、審)との会話です。

審:「どこ行くの?」
た:「アラスカ」
審:「何しに行くの?」
た:「オーロラ見に」
審:「おまえもか!日本人はオーロラ好きだな!冬に寒いところに行くなんて、考えられないぜ!」

た:「そう。オーロラ見に行くと、周りは日本人ばっかり。でも、オーロラってキレイだよ。自分はもう4回目」
審:「クレイジー!」

入国審査を無事通過してエスカレータで地下へ。
手荷物を受け取り、税関の申告。税関申告書の提示だけで何も質問されずスルー。
「乗り継ぎの人は左、シアトルまでの人は右」という案内板(英語)に従って左に向かい、スーツケースを預け直したのち、再びセキュリティチェック。セキュリティエリアから出ていないのに面倒だなぁ。

機内持込の手荷物が引っかかり「何で?」と思っていると、成田で搭乗前に購入したペットボトルがバックの中から。。見事に失念しておりました。有無を言わさず没収。。。

セキュリティチェックを通過した後は空港内の地下鉄を乗り継いでアラスカ航空の搭乗ゲートへ。
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途中、二度にわたり道に迷ってセキュリティゾーンの外に出てしまいそうになりながらも心配していたシアトル乗り継ぎを何とかクリアしました。一安心です。

シアトルの入国審査はゲートの移動を含めても1時間ほど。直行便のことを思うと、この上なく快適です。

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時間もありましたし、せっかくのシアトルということで、空港内のスタバで一服。

初めてのアラスカ航空

シアトルからはアラスカ航空でアンカレッジ経由してフェアバンクスへ向かいます。
アラスカ航空1便は満員の乗客を乗せて定刻より少し遅れてシアトルを離陸。さっきまで飛んできたルートをアンカレッジまで逆戻りです。

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シアトル-アンカレッジ間は飛行時間が3時間40分もあるのですが機内食の提供は無し。食べたくなったら5ドル!で購入するのだそうです。
ビデオやオーディオなどのエンタテインメントも無くて機内誌も無し。ビデオのレンタルサービスも5ドルだって。。。
何もすることが無くて暇を持て余し気味です。

が、ノースウエストの機内で睡眠不足だったことが幸いして仮眠を取るにはちょうど良いかも。。。

目を覚ますと機体はすでに着陸態勢。チュガッチ山脈を越え、右手にアンカレッジの街並みを見ながらアンカレッジ空港へ到着しました。
ゲートに着くと前方の席の人たちが皆さん降りていくので、客室乗務員さんに「外に出なきゃダメ?」と聞いてみると、「機内整備のための駐機時間は1時間ほど。機外に出ても機内で待っていても良い」とのこと。
手荷物が重かったことに加え、座席が最後尾だったため、機内で待つことに。

ただ、機内整備のために最後尾の扉を開けっ放しにされ、寒さに震えることに...。
やっぱり機外で待ったほうが良かったかも......。

ほどなくしてアンカレッジ空港から離陸。この日は天気もよく、左手の窓からはマッキンリーやデナリの渓谷が見えています。
たけなべ の席は右側だったので写真は撮影できませんでしたが、今回もマッキンリーの雄姿をバッチリ拝むことができました。

アンカレッジを離陸して、ドリンクサービスが終わったと思ったらすぐに着陸態勢。アンカレッジ~フェアバンクスの飛行時間は約1時間。シアトル~アンカレッジ間と違って忙しいフライト。
あっと言う間にフェアバンクス空港に到着です。。。

初めてのロストバゲッジ

飛行機を降りて階段を降り、スーツケースを受け取るためのターンテーブルへ。フェアバンクス空港の国内線って、ターンテーブルがセキュリティエリアの外。

「乗客以外の人が持ち逃げしたりしないのかな~」なんて思いながら、ウロウロしているところに「たけなべ さんですか?」との日本語。A&Pの現地ガイドさんに無事合流することが出来ました。
すぐに合流できたので、使う機会を逸してしまったようでしたが「たけなべ様北極圏ツアー」のボードまで用意していたようで...。ありがとうございます。

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初めてのシアトル経由もトラブルフリーで到着できて良かった~と安心したところに現地ガイドさんからひとこと。

「スーツケースが届いてないみたいですね~」

たしかに自分のスーツケースが出てきてないのにターンテーブルは停まってしまっています。初物尽くしの旅行で、まさかバゲッジクレームも初体験とは...。

現地ガイドさんがアラスカ航空に問い合わせていただいたところ、「アンカレッジまでは来ている。次の便で持ってくる」とのこと。「次の便で別のお客さんを出迎えに来るので、一緒にピックアップしてお届けします」と現地ガイドさん。

頼りにしてます。。。

スーツケースを受け取れないまま空港を後にしてホテルへ移動。
滞在中の簡単な説明を受け、レンタルの防寒着を受け取ったあとは自由行動。......といってもスーツケースを受け取っていない状況では自由に動き回る訳にも行かず、まずはパソコンを取り出してインターネットでアラスカ航空のフライトをチェック。「次のフライトは2時間後だから、午後8時くらいにはスーツケースも届くだろう...」。

軽めの夕食と仮眠を済ませてホテルの部屋でマッタリとテレビを見ているとドアをノックする音。
待ってましたとドアを開けると、そこには現地ガイドさんが申し訳なさそうに立っています。「次の便でもスーツケースが届いてませんでした」とのこと。明日のドライブ出発までにアンカレッジからの便がいくつかあるので、翌朝あらためて空港までチェックに行ってくれるそうです。
ただ、今晩のオーロラツアーまでには届かないことが確定。

ガ: 「たけなべ さん、オーロラツアーで必要なものとかスーツケースに入っています?」
た: 「......三脚......」

初めてのオーロラハウス

午後10時になりホテルのロビーに行くと、見慣れた防寒着の集団が10数名。
本日ご一緒する方々のようです。しばらくすると馴染みの現地ガイドさんが登場し、オーロラ観測へ出発です。

「たけなべ さん、スーツケースが届かなかったそうですね。よかったら、この三脚使ってください」と現地ガイドさん。
レンタル用の三脚が余っていたので貸してくださるとのこと。ありがたく、使わせていただきます。

途中、アラスカ鉄道の貨物列車につかまり踏切で停車。
こんな夜遅くに貨物列車というのは珍しいとのこと。やはりパイプラインのオイル漏れで輸送物資が増えている影響でしょうか。

「けど、オーロラツアーに行くとき踏切を通ったこと無かったような...」と思っていると、車窓からの風景は見覚えの無いものばかり。「いったい何処に連れて行かれるの?」と不安に思っていると「到着しました~」という現地ガイドさん。
車を降りると、これまで訪れたことの無い初めての場所。

この日、案内されたのはA&Pが所有するオーロラ・ハウスという場所で、写真家の柳木昭信さんが滞在中はオーロラ撮影ツアーに使用されているとか。
2階建てのハウス内はアットホームな雰囲気で、ホームステイ先のリビングでオーロラ鑑賞をしている感覚。リビングにはインターネットに接続しているパソコンもあって、オーロラの様子をパソコンでチェックしながらオーロラを待てるのも魅力です。

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フェアバンクスに居るのに日本のサイトでオーロラの様子をチェックするなんて、なんだかおかしな気もしますけど...。

旅の記録

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