2004-2005 冬: 2004年12月30日

耐久テスト

ロッジの外に出て最初のブレイクが終わるまで約1時間。
今日はカメラと電池の耐久テストを兼ねた撮影でしたので、写真は間断なく撮り続けました。

1本目の電池は30分くらいでダメになりました。しかもダメになるときはいきなり来ます。電池メータは満タンなのに、突然動かなくなるので「壊れたかな?」と少しビックリ。電池を入れ替えるとキチンと動くので、「低温下で使っていると、こういうことになるのか~」と納得。

2本目の電池でもブレイクの終わる頃には動かなくなり、残すは外部バッテリーのみ。。。
「また、ブレイクが始まったら、写真が撮れないかも。どうしよう......」という不安を抱えつつ、「暖かいところにいれば電池が復活するかも」と思って混雑するロッジの中へ。

ロッジの中は先ほどのブレイクの感動を興奮気味に話す人達でごった返しています。

「すごくキレイでしたね~」と話の輪の中に入っているうち、徐々に自分自身の体調の異変に気付き始めます。

完全武装したはずの足元は冷たくなり、足の筋肉はパンパン。踵から下、特に足の裏は、しびれたようになっています。
防寒着に守られた上半身はそれほどではありませんが、帽子とマフラーのみの防寒対策だった頭部はひどい状況で、若干の痛みもあり顔面蒼白!凍傷寸前!といった感じ。

この日の気温はマイナス20度前後。たった1時間ほど、写真を撮影していただけなのに。。。
アラスカの寒さ、恐るべし。


その後、ダメになった電池は使い捨てカイロと一緒にポケットに入れておけば、30分くらいで復活したのですが、人間のほうは復活せず。。。。。

3回のブレイク(うち2回は大ブレイク!)があったのですが、もう写真を撮る気力などありません。
せっかく用意した外部バッテリーも活躍の機会はなく、ロッジ外に這い出して天空を舞うオーロラの姿を瞼に焼き付けるのが精一杯でした。

零下20度の世界は、ここまで気力と体力を奪っていくものか。。。。。。

けど、写真を撮るのに一生懸命になるより、ただオーロラを眺めているほうが、感動的でもあり、贅沢でもあり。。。
記憶には鮮明に残っています。

オーロラの感動を報告

2日目は市内観光が組み込まれているので、午前9時には起床して身支度を開始。
集合時間まで少し時間に余裕があったので、ノートパソコンを抱えてロビーへ降りていきます。

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プリンセスホテルのロビー付近で無線LANが使えることは、日本で出発する前にインターネットで調査済みです。
パソコンの無線LANをオンにすると、すぐにアクセスポイントが検知され、あっさりと接続できます。しかも100Kbps以上の速度が出ていて、少し重めのサイトを開いても快適。

早速、日本のニュースをチェックし、オーロラが見えたことを両親と友人にメールで報告。もちろん昨晩の写真を添付しておきます。

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6年前の初海外ではダイヤルアップ接続できる場所さえも限られていて、パソコンを持参するのさえあきらめたほどなのに。。。便利な世の中になったもんです。。

サンタクロースハウス

市内観光の出発は午前11時。バスの車窓からは、昇ったばかりの朝日がアラスカの大地を照らしています。
まずはフェアバンクスの隣町、ノースポールにあるサンタクロースハウスへ。
フェアバンクスから北極点(=ノースポールを直訳すると「北極点」)に向かうときは南に向かうんですね。
フェアバンクスは「北極点」よりも北にある街ということか。。。

サンタクロースハウスにはホテルを出て40分ほどで到着。
店内はクリスマスの装飾が一杯。

申し込みをしておくと翌年のクリスマスにサンタクロースからの手紙を届けてもらえるそうです。手紙のサンプルには日本語もありました(この日本語が結構イケてます。興味がある方は申し込んでみてください)。

たけなべ が訪問した際には、サンタクロースの「ご夫妻」もご在宅。一緒に記念写真を撮影することもできます。
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このご夫婦のサンタクロースさんは、2004年からサンタクロースになった新人さんとのこと。
現地ガイドさんによると「前任のサンタさんは、女性客をヒザに乗せて記念撮影をしただけなのに『セクハラ』で訴えられたので辞めた」のだとか。

訴訟社会アメリカの一端を見た思いがしました。。

ダウンタウン

「雅叙園」(アー・サー・ワンと発音するらしい。日本だと有名な結婚式場ですが、フェアバンクスでは中華のバイキング。最近、アメリカンスタイルのステーキ店に改装したそうなのですが、この日はツアー客のために中華バイキングを復活させたとか)という名前のレストランでお昼をいただき、ゴールデンハートパークへ移動。

ここがフェアバンクスの中心地らしく、ビジターセンター(観光案内所)が設置されていたり、「知られざる最初の家族」と題された銅像が立っています。

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バスから降りると、銅像の前で記念写真を撮って、川の反対側にあるイマキュリッツ・コンセプション教会や、凍結したチェナ川を見て、そそくさとバスの車内へ。

銅像の由来や、教会の歴史、チェナ川でおこなわれる犬ぞりレースの話はバスの中で伺いました。
マイナス20度だと寒さのほうが気になって説明されても上の空ですもんね...。

説明が終わると再びバスが動き出します。

「これからフェアバンクスのメインストリートをご紹介しますね」と現地ガイドさん。
「はい、ここがフェアバンクスのメインストリートです」
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としゃべっているうちにお店はなくなります。

「10秒で終わっちゃいますけど...」(爆)

旅の記録

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