オーロラ撮影時にカメラの防寒対策として燃料式のカイロを使用される方もおられますが、ガス式も灰式もマイナス20度くらいで怪しくなってきます。
電池式カイロ・エネループはマイナス30度くらいまでなら、電圧降下の影響も受けずに約4時間は温かさが保てます。
(暖かい場所で電源をONにしてやらないと、電圧降下の影響でスイッチさえ入りませんが...)

オススメはタマゴ型のエネループカイロです。
単3形エネループを使用するタイプはスイッチが勝手に入りやすく、いざという時にはカバンの中で放電していたという経験があるのでオススメできません...。

なお、米系の航空会社や米国国内線、米国発の国際線では、保安上の理由から電池類をスーツケースに入れて預けることができなくなりました。発見されたら没収されますので、必ず機内持込手荷物にしましょう。

これまでコンパクトデジカメ(SONY CyberShot DSC-P73など4台)、高機能コンデジ(CASIO EXLIM EX-FH20)、一眼レフ(Nikon D700)を使ってきた経験から、アラスカ旅行には高機能コンデジがベストだと思っています。

高倍率光学ズームの機能を持った高機能コンデジは、オーロラなどの高感度撮影も可能ですし、高倍率の光学ズームは野生動物の撮影で威力を発揮します。

一眼レフと比較するとボディもコンパクトで扱いやすいですし、なによりも価格の手頃さが魅力です。
(あたりまえのことですが、画質は一眼レフの方が優れています。念のため)

高倍率光学ズームの高機能コンデジを選択する際は、以下の3点を確認して購入することをオススメします。

・マニュアル撮影が可能で15秒以上の露出が可能なもの...オーロラ撮影には最低でも絞りF2.8、ISO400で15秒以上の露出が必要です。高機能コンデジにはISO感度を上げると露出時間の上限が短くなったり、絞りが開放できなくなる機種もあるので、カタログのスペックだけでなく必ず実機で確認しましょう。
・専用電池ではなく単3電池対応のもの...アラスカで専用電池や充電器を入手するのは困難です。
・光学ズームの倍率が高いもの...デジタルズームで撮影するとピンボケのような写真になるのでカメラは光学ズームの倍率で選びましょう。

画素数は多くても少なくても一長一短がありますので、あまり気にしないほうが良いかと思います。

アラスカではフィルムの入手が困難になってきていますし、手荷物検査や防寒対策などが大変なので、気軽に写真を撮りたいという方にフィルム式のカメラはオススメしません。

2009年11月現在で入手可能な高機能コンデジの中では、アラスカにはソニーのサイバーショット「DSC-HX1」が最適だと思います。
電源が専用バッテリーという難点はありますが、光学20倍ズームですし、ISO感度、F値、露出時間はスペックに記載された最大値の組み合わせが可能なので、かなり薄めのオーロラでも撮影可能です。
アラスカの雄大な景色を「ひとふりパノラマ撮影」で一枚の写真に収めるのも面白いかもしれません。

アンカレッジやフェアバンクスの多くのホテルでは、無料でインターネット接続が可能です。
(ホテルにより有料だったり、有線LANだったりしますが...)

モーテルやリモートロッジ、B&Bなどは、インターネット接続可能となっていても、備え付けのPCを使わせてもらうだけで、自前のPCを接続できなかったりするので、予約の際に確認することをオススメします。

カードリーダーを持参すれば、カメラの記録メディアが一杯になった際の退避先としても利用できます。
あと、ノートパソコンを持参される方は、パソコンの電源もお忘れなく!
パソコンのACアダプタをアラスカで入手するのは99%不可能です。

ロストバゲッジの憂き目に遭った時にスーツケースの中身を思い出すのは大変です。

アラスカ航空はスーツケースの到着が遅れることが多いので、アラスカ航空を利用される人は作っておいた方が無難です。
(シアトル-アンカレッジ経由でフェアバンクスに当日着の場合は50%以上の確率でスーツケースがディレイするそうです...)

アラスカ州内で日本円を米ドルに両替できる場所はかなり限定されます。

アンカレッジの一部銀行や一部ホテル、フェアバンクスの一部銀行ぐらいです。
レートは為替レート+5円程度とかなり悪く、1回あたり5~10ドルの事務手数料も請求されます。

(アンカレッジやフェアバンクスの空港には両替所がありません。シアトルの空港内には両替所がありますが、レートは為替レート+10円と非常に悪いです)

必要になりそうな米ドルは日本で用意することを強くオススメします。
小銭であればトラベラーズチェックを使ったあとのお釣りで賄うこともできます。

あと、日本国内の移動などで必要になる日本円もお忘れなく。

これを持っていないと日本出国も米国入国も出来ません。

アメリカ入国に際しては、パスポートの有効期限が帰国日よりも後になっている必要がありますので、念のため確認を。

万一、紛失した場合には、帰国するのに大変な手間と時間を要します(※)ので、絶対に無くさないように気をつけましょう。

パスポートは肌身離さずに携帯を心がけるため、首から提げるネックポーチタイプのパスポートケースをオススメします。


※ 2006年の改正旅券法施行により、海外でのパスポート再発給が廃止されています。
(海外での再発給は新規旅券の申請と同じ扱いになるので、日本から戸籍謄本又は抄本を取り寄せた後、申請を行うことになるそうです)

紛失した場合は日本から「6ヶ月以内に発行された戸籍謄本又は抄本」を取り寄せるか、「日本国籍があることを確認できる書類(日本の運転免許証、写真付きの住民基本台帳カードなど)」「日程等が確認できる書類」を提示して「渡航書」を発行してもらわない限り、日本に帰国できません。
(詳細は外務省のホームページでご確認ください)

2009年8月16日

熊よけスプレーは飛行機で運べないので、現地ガイドさんにお任せするしか無いと思います。
夏・秋シーズンに個人でキャンプやツーリングをされるのであれば、現地のアウトドアショップで購入することを強く推奨します。

熊よけの鈴はウルサイですし、どこまで効果があるか疑問なので、持っていっていません。

たけなべ は、お腹がゆるい方なので、トイレが心配でドライブツアーに持参しましたが、本当に困った時は大自然が受け止めてくれました。