秋・冬シーズンのオーロラ観測では防寒対策として必要です。
冬シーズンに防寒着をレンタルされると、たいがいミトンタイプの手袋がセットされています。
キャンプをされる方は、防寒用の手袋とは別に軍手を用意しましょう。

オーロラ撮影の際、防寒用の手袋をしたままカメラのシャッターを切るのは至難の業です。
手袋を外して「気合」でシャッターを押すと、指がそのまま貼り付いて凍傷になる危険もありますので、写真撮影をされる方は薄手(シャッターが切れる程度)と厚手(防寒用)の2枚重ねをオススメします。

たけなべ は、モンベル mont-bell インナーグローブと、ミズノ ゴアテックス手袋の2枚重ねで対応しています。

寒さは足元から襲い、体温は頭から失われていきます。夏のキャンプや秋・冬シーズンのオーロラ観測には必須です。
(夏の日本で入手するのは困難ですが、アラスカに行けばギフトショップでも調達できます)

ニット帽は耳が隠れるぐらい大きめのものを用意すると良いでしょう。
(小さい場合は耳あても用意することをオススメします)
顔や首周りをカバーするためにマフラーも持って行ったほうが良いです。

目出し帽やフェイスマスクも防寒対策として有効ですが、目・鼻・口の周囲に霜が付いて冷たいので、あまり快適とは言えません。
暖かい室内と寒い室外を移動するたびに、脱ぎ着しないといけないので、大変です。

衣服を重ね着したり、防寒着を着込むのは防寒対策の基本ですが、時としてマイナス20度~30度となるアラスカでは、それだけでなく下着(タイツとシャツの上下セット)も特殊なものが必要になります。
防寒下着は夏・秋シーズンでも上下セット1セットは用意して出掛けると良いでしょう。
(秋のオーロラ観測では防寒着のレンタルも無いので強く推奨します)

ただしユニクロのヒートテックをはじめとするスーパー各社が販売している防寒下着は、通常の下着としては使えますがアラスカ用の防寒下着としては力不足です。
かならず冬のアウトドア用に作られた防寒下着を用意しましょう。

一番のオススメは、ミズノから発売されている「ブレスサーモ」です。

男性用: 長袖シャツ ロングタイツ
女性用: 長袖シャツ ロングタイツ

冬のアウトドア用のモノであれば、その他のメーカーから発売されているアンダーウェアでも大丈夫です。
ただし購入の際には防寒性が高い「ヘビーウェイト」「エクスペディション」「極寒用」「厚手」となっているものを選択しましょう。「ゴルフ用」とか「薄手」とか、「ライトウェイト」「ミドルウェイト」では力不足です。

「エベレスト登山隊も使用」という触れ込みの「ひだまり」も試しましたが、市販品はスペックを落としているらしく、冬のアラスカでは使用に耐えません。
(オーロラ観測だとマイナス10度くらいが限界だと思います)

夏・秋シーズンでも夜半から朝方にかけては冷え込むことがあるので、フリースやウインドブレーカーといった日本の初冬レベルの防寒着は用意しておいた方が無難です。
(夏場は国内での調達が困難なので、現地で調達することをオススメします)

冬シーズンは現地でのレンタル(防寒着・防寒靴・防寒パンツ・手袋)を強く推奨します。
生半可なものを日本で揃えていってもアラスカでは役に立ちません。
「極寒の地アラスカでも大活躍」という触れ込みのアラスカブーツがその際たるものでして、個人的にはマイナス10度程度が精一杯だと思います。
アラスカブーツは中敷が取り出せないので、繰り返し使ううちに湿気で保温効果が失われます。工夫が必要です。

本格的なものを揃えるにはソコソコお金もかかります(参考までに たけなべ が購入した防寒着セットは以下のような感じです)。日本から着て行くには暑すぎるので手荷物も多くなって大変です。

・ジャケット...ロスコ ROTHCO N-3B ミリタリージャケット
・パンツ...モンベル mont-bell ローガンダウンパンツ
・防寒靴...ソレル SOREL CARIBOU (現地のレンタル防寒着セットでも採用されています)
・手袋...モンベル mont-bell インナーグローブと、ミズノ ゴアテックス手袋の2枚重ね

下着と同様の理由で一週間程度の旅程であれば、旅行日数分の持参をオススメします。

少しの寒さであればしのげるので、中厚のものをオススメします。
厚手のものだけだと、夏・秋の日中や、冬の建物内では暑すぎます。

夏・秋シーズンでも夜の防寒対策として、厚手のものを1~2足用意されると良いでしょう。
(冬シーズンにオーロラ観測する場合は厚手の靴下が必須です。厚手の靴下はカシミヤやアンゴラの素材がオススメです)

カメラ用の予備電池と充電キットは必ず準備しましょう。
オーロラ撮影の場合は寒さによる電圧降下で、常温で使用するよりも早く電池がダメになるので、予備電池は余分に用意しておくことをオススメします。

単3乾電池に対応したデジカメであれば、電池は迷わずサンヨーのエネループがオススメです。

一般的な充電池はメモリー効果を避けるために完全放電してから充電しないといけませんが、オーロラ撮影に使用した電池は放電するまでに時間がかかります。
エネループは完全放電させることなく継ぎ足し充電が可能なので、一般的な充電池と比較すると短時間で充電が完了します。

なお、米系の航空会社や米国国内線、米国発の国際線では、保安上の理由から電池類をスーツケースに入れて預けることができなくなりました。発見されたら没収されますので、必ず機内持込手荷物にしましょう。

航空会社の規定に則った「安いもの」をオススメします。

ノースウエスト航空をエコノミーで利用する場合、23kg以下で3辺の和が158cm以内の荷物を2個まで無料で預けることができます。
アラスカ航空を利用する場合、荷物を預けるのに1個目の荷物が$15、2個目の荷物が$25ほどかかります(日本でノースウエストと一緒に航空券を発券する場合、アラスカ航空でもノースウエストの規定が優先されるので、2個目まで無料で預けることができます)。
(いずれも2009年11月7日現在)

アメリカの空港ではスーツケースを積み下ろしする際、思いっきり投げ飛ばすので、スーツケースが壊れることが少なくありません。
バゲージクレームに行って修理を要求するにしても、預ける前に壊れてなかったことを証明しないといけなかったり、航空会社に修理の見積を了承してもらう手続きが面倒だったりします。
似たようなスペアのスーツケースがバゲージクレームにあれば、その場で壊れたスーツケースを交換してくれますので、最悪の場合は交換してしまうことを前提に「リーズナブルな」スーツケースを選ぶことをオススメします。

また、ハードタイプのスーツケースは、投げ飛ばされて痛みやすいので、ソフトタイプのスーツケースの方が良いそうです。

あと、ネームタグもお忘れなく。
アラスカ航空はスーツケースが遅れることが多く、後続の便で到着したときに間違って持って行かれるのを防止できます。

個人的な意見ですが、TSAロックは「不要」だと思います。
アメリカの国内線はバゲッジクレームがセキュリティエリアの外にあるので、スーツケースが盗まれるときは簡単に盗まれます。まだ盗まれたことは無いですが...。
盗まれて困るような貴重品はスーツケースに入れないというのが基本だと思いますので、わざわざ鍵をかける必要は無いでしょう。
(TSAロックでも鍵が壊されることがあるようですし...)

為替レートの変換や、単位の変換ができる電卓が便利です。
長さも重さも温度も、慣れるまで変換は大変です。

「GLOBAL TALKER」のように電卓機能だけでなく、単位の変換機能の付いたデジタル翻訳機を持っていくと良いと思います。