あの日、帰宅してテレビを付けると2機目の飛行機がWTCに突入する瞬間でした。
その夜は何が起きているのか理解できず、一晩中テレビに釘付けだったことを鮮明に記憶しています。
3年前は小泉旋風の郵政選挙で、大切な話がすっかり吹き飛ばされた感がありました。
2年前はアンカレッジで半旗が掲げられているのを目の当たりにし、まだ風化していない現実を感じた1日でした。
1年前はケニコットの黄葉を眺めながら、情報から隔絶されると9.11もこんなものなのかと感じた1日でした。
そして今年。日本では一政党の総裁選のニュースが優先されるという現実に違和感と歯痒さを感じてしまいます。
7年前のあの日、なぜあのような事件が起きてしまったのか。
それ以後の戦争で、なぜ多くの人が傷付き、命を落とさなければならなかったのか。
何か大事なことに気付かないまま、痛ましい過去を風化させてしまっているような気がする。